専門学校や大学で看護学を学び、国家試験を合格して晴れて看護師として働き出して五年くらいすると結婚や出産を経験する人が出てきます。今まで朝から晩まで病院勤務で夜勤もしていた人からしたらこの先このままの働き方で大丈夫か一度は考えることがあると思います。実際私も子供を産んでから働き方を変えた一人です。そもそもなぜ働く必要があるのか、子育て中はどんな働き方があるのか、両立するためのポイントを抑えて仕事もプライベートも充実させた人生を送りましょう。
1|ママ看護師はどんなことで悩んでいるのか
今まで病院看護師として働いてきた人にとって、出産して育休中に子供と二人で家にいる時間は、仕事のストレスもなく大切な我が子の成長を身近に見ることができて幸せに感じると思います。その反面、社会との繋がりが無くなって寂しいような気持ちにもなると思います。まずはなぜ働かないといけないのか、どんな仕事ならできるのか見ていきましょう。
1-1|子育てにかかる費用
子供一人あたり大学卒業(22歳)までにかかる総額は養育費(生活費+医療費等)で2000万円+教育費(学費や塾代、習い事等で大きく変動する)と言われています。教育費は全て公立で自宅通学の場合で1000万、全て私立で一人暮らしをした場合は2500万と言われています。医療系の私立看護大学に進学した場合は四年間で800万円ほどの学費がかかります。住んでいる地域や子供の数によって異なりますが、子供を育てることはお金がかかるので、母親も働きながら子育てをする時代であることが分かります。
東京都の場合は、認可保育園では令和七年より、年収に関わらず全ての児(第一子から)の保育料が完全無償化されています。義務教育中の公立小学校、公立中学校の場合も無償化されています。東京都の場合は都立高校も世帯年収に関わらず無償化となっています。このため、全て公立の場合は大学や専門学校の学費+塾や習い事の費用が教育費として必要になるという計算です。学費が無償化されていても養育費や習い事の費用が散り積もって子供を育てるためにはかなりのお金が必要になることが分かります。
1-2|勤務形態や仕事内容の変化
正社員として働いていた人が出産を経て復帰する場合は、大多数の人が時短制度を活用することになると思います。時短制度とは「育児・介護休業法」で定められた制度で一日の労働時間を六時間以下にすることができます。子供が三歳の誕生日を迎える前日まで利用することができ、制度を活用するメリットは、キャリアを継続させながら子育て重視の生活が送ることができることです。デメリットとしては労働時間が減るので収入がその分、減額されてしまう点があります。この時短制度はパートでも活用可能です。 また、病院に院内保育園や託児所が併設されている職場であれば通勤の傍ら子供を預けることができ、保育園への送迎時間の短縮につながります
復職せずにいったん退職し、再度就職する場合の勤務先の特徴を以下に列挙します。
病院外来:夜勤が無いので子供との生活リズムを揃えやすい。スタッフがたくさんいるので急な子供の体調不良などによる欠勤にも対応しやすい。
透析室:夜勤や残業がほとんどない。患者との長期的な関わりが必要となる。
クリニック:夜勤もなく比較的業務が寛容であるが、残業や土曜日の勤務が必要なこともある。代わりのスタッフが少ない。
訪問看護ステーション:病棟勤務で培った技術を活かしやすい。オンコールで夜間対応が必要なこともある。家族との関わりや他職種との連携が必要となる。
介護施設:二十四時間体制なので残業が少なく、シフト制で代わりのスタッフもいるので働きやすい。介護士がいるので肉体労働が少ない。
検診センター:採血が主な仕事となる。夜勤や残業もない。
デイサービス:看護師が一人のことが多く、判断力や責任が伴う。業務はバイタルサインの測定が主となる。
選択肢はたくさんあります。今までの経歴や今の自分ならどんな職場なら両立できるか考えて選択する必要があります。
1-3|夫の扶養に入るか入らないか
年間収入が130万円を超えると自分で保険料や年金を払う必要があり、夫の扶養には入ることができません。看護師は時給が高いので時給2000円と仮定し週四日一日四時間働くパートであっても年収130万円を超えてしまいます。家庭や子供との時間を重視したい人は夫の扶養に入ってパートで働くことをお勧めしますが、扶養には入らずたくさん働きたい人は正社員として使えるサービスを利用しながら子供の将来に向けてたくさん収入を得る方法がお勧めです。
2|看護師が子育てと仕事を両立させるためのポイント
子供を育てるためにはお金がかかります。でも今しかない可愛い子供との時間も大切にして欲しいと私は思います。夫の収入や環境によって扶養に入るか入らないか変わってきますが、自分で選択した人生を後悔しないために以下のポイントを抑えましょう。
2-1|仕事内容を見直す
看護師はミスが許されない仕事です。このため完璧主義の人が多いです。子育てと仕事、どちらも疎かにできないと頑張りすぎていませんか?看護師として働ける職場はたくさんあります。今までのキャリアを伸ばすために時短制度を利用して復職するのもありですし、今までのキャリアを活かせる職場に思い切って変更するのもありだと思います
2-2|周囲や使えるサービスを利用する
思い切って夫や両親を頼りましょう。一人では絶対に無理です。夫の仕事が忙しくて実家も遠方という夫婦は東京にはたくさんいます。そういった場合は、家事代行サービスやベビーシッターを活用しましょう。今はほとんどの区が助成制度を設けており、比較的安価で対応してくれます。サイトからの予約も取りやすく、夜間や病児対応も行ってくれる場合もあります。まずは必要な時にすぐ利用できるように登録だけでもしておくのがいいでしょう。その際は、東京都が認定している事業者から選ぶことをお勧めします。
https://www.fukushi.metro.tokyo.lg.jp/kodomo/hoiku/bs/bsitijiazukari
3|まとめ
子育て中の看護師が仕事も育児も両立させるためには、無理のない勤務時間や仕事内容の選択と周囲のサポート体制の活用がポイントです。独身時代のように仕事一筋という環境ではなくなります。無理のない範囲で自分頑張っているな、一日の終わりに今日も子供が笑顔で過ごせたなとホッと一息できるそんな日々を一緒に目指して共に頑張りましょう。

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